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フィールドワークに基づく思考 [2004年読書記録]


考える技術

考える技術

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/11/05
  • メディア: 単行本


読書完了日:2004/11/14

大前研一の新著。以前彼の本を一度読んだことがあったのですが、
そのときは自慢話ばかりに感じて、受け付けなかった記憶があるのですが、
マッキンゼーの本を読んだ直後ということもあり、
すんなりと読むことができました。

新しい経済の時代。これを4つの大陸、「実体経済」、「ボーダレス経済」、
「サイバー経済」、「マルチプル経済」と称して、
その中で通用していくための「考える技術」を提唱しているのが本書。
この世界ではその思考力の差が、経済力の差につながると。
(もちろん実行力を前提にしていますが)

マッキンゼーの理論に基づいており、やはり事実に基づき、仮説検証を
進めていく思考技術を説いている。
特に重点的に強調されていたのが、事実の重要性、そしてそれを
支える現場への調査(フィールドワーク)。
それが現象と原因の違いを明確にするために不可欠のものだと。

フィールドワークの実践とそれに対する思考の徹底。
これがこの書のキーワードかな。

その思考力を訓練する練習問題が結構あるので、
楽しみながらも進めます。

2004年53冊目

他の注目ワードとしては、

 ・日々の論理的思考のトレーニング(二階級上のポジションならどうするか?)
 ・提言は一つが原則(事実で外堀を埋める)
 ・相手が納得する順序での説明
 ・自己否定する勇気
 ・コンフロンテーション
 ・U字型現象とJ字型現象
 ・非線形思考
 ・知的備蓄

今の世の中で話題になっている「郵政事業の民営化」などの問題も
彼の分析が提示されており、内容も面白い。
将来振り返って読んでみるとまたいいかも。

「新聞を読んで、毎日5つの疑問を出す。自分ならどう調べて、
より完成殿高い記事を書くにはどうしたらよいか」を考えてみるという練習問題がある。
これを実践してみようかなあと考えています。

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