アートは文脈で考える 〜芸術起業論〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/04/20
芸術となると、経済活動とは正反対のもので、
自分の深遠なる想いや社会への提起を作品に込めるなど、
どちらかと言えば精神面でのアプローチが多いように思う。
(自分もそういうもんだと思っていました。)
それをばっさりと否定し、西洋の美術界の中で、
いかに自分のプレゼンス(日本のプレゼンス)を高めていくかを説いた本。
戦略的に、どうアプローチしていくのか。
アーティストでもこんなことを考えているのかと驚き。
アートというよりマネジメント本です。
今までのアートという文脈(コンテキスト)の中で、
作品をどう位置付けるか?
アートとは、文脈の中で、どう解釈するのかと言う一種の遊び。
それが西洋美術のルールであり、ゲームであると。
そのために美術史をおさえる必要がある訳です。
(今まで美術史を勉強する意味が正直?でした)
その文脈重視を理解した上で自分の作品で、
現代とコミュニケーションするのか?
あるいは未来とコミュニケーションをするのか?
それをアーティストは選ばないといけない。
新しい視点を得ることのできた1冊です。
2009年38冊目
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なぜ、芸術がカネを生むのか・・・
本当に面白い事象だと思います。
by tyo (2009-04-23 13:37)
やっぱり一種のゲームなんだと思う。
そのゲームをの楽しむ人が美術愛好家。
ゲームを使って、生活を成り立たすのがアーティスト。
生活を成り立たせた上で、自分の表現をしていくと。
by Takashi (2009-04-24 10:40)
アートだけで食っているのはごく一部で、
多くのアーティストは貧しいのでは?
この本を読んでみようと思っています。
『金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか』
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by tyo (2009-04-25 13:00)