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バートン・マルキールセミナーに行ってきました。 [マネーライフ]

5月17日の日曜日にバンガード社主催の
バートン・マルキールセミナー」に行ってきました。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者として
有名なマルキール氏の講演。
奥さんが申し込んだのですが、見事当選。
かなりの倍率だったようです。



マルキール氏の講演のテーマは大きく2つ。
 (1)アメリカを起点に起きた金融経済危機の原因
 (2)上記をふまえた上での投資戦略

詳しい内容は、下記のサイトなどの方がよくまとまっていますので、
そちらを見ていただくとして、自分として気になったポイントを挙げてみます。

【参考サイト】
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) | バートン・マルキールセミナーレポート(その1)
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) | バートン・マルキールセミナーレポート(その2)
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) | バートン・マルキールセミナーレポート(その3)

【金融危機】
・銀行の「古い」システムと「新しい」システムの違い
 組成するのは同じだが、新しい方は「保持」せず、「ばらまく」。
 そのばらまかれたものを投資銀行などがパッケージ化。
 それを銀行が購入・・・。
・破綻前のアメリカは、何もない人にもルールなしでどんどん貸し出す状態。
 住宅は「ATM」という感覚(言葉の衝撃はあるが、正直イメージつかない)
・破綻後、アメリカにおける貯蓄率の向上
 (消費者主導型のリセッション→輸出業へのインパクト大)
・調整期間は長期
・世界大恐慌時との違い
  大規模な財政出動
  マネーの流動性を高めている
  税金の大きな変更はない

【投資戦略】
・「インフレ」は死んでいない
・株価は割安
・手数料(コスト)が低ければ低いほど、投資家のリターンは大きい
・コア・サテライトアプローチ
  インデックスファンドをコアにして、アクティブファンドも
  マルキール氏もアクティブを保有

【感想】
多くの方も書かれていますが、78歳とは思えない落ちついた、しっかりした声で
講演するマキール氏に驚きです。講演慣れもあると思いますが、
風格がありました。

そして「コスト」、「インフレ」のことを今までぶれることなく言い続けている
強さを感じました。日本の経済学者であそこまでの人はいないだろう。

インデックスファンドについての有効性もそうですが、
アクティブファンドを全否定でないのもの驚きでした。
後半のパネルディスカッションでもありましたが、
「強い意志、夢、想い」のあるアクティブファンドを持つことは資産形成とは
別の視点で重要な気もしました。

ちなみにバンガード社もアクティブファンドを持っているとのこと。
コスト構造が違うので、パフォーマンスの良いアクティブファンドを
作れるとのこと。興味深いですね。

 

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tyo

住宅が「ATM」というのは、北村慶氏の本に詳しく解説されていました。ホーム・エクイティ・ローン(HLO)と呼ばれるもので、住宅価格が上昇していたので、低い金利で借り替えれば、住宅価格上昇分が現金で得られるということです。

住宅価格が上昇している間は、何度も借り替えたらその度に現金が得られるのだから、そりゃアホみたいに消費に回るんだろうなーと思いました。

by tyo (2009-05-21 17:25) 

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