田舎暮らしで感じることとその後の「リアル」さ 〜楽園のしっぽ〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/10/12
作家の村山由佳氏。
一時期まで鴨川で自給自足的な生活をしながら作家活動をしていたんですね。
(今は離婚し、東京での活動となっているようですが)
半農半X的な生活を実践ですね(農業と小説)。
動物、ひいては命に対する想いの強さを感じるエッセイでもあります。
2009年110冊目
以下気になった3フレーズ。
・日頃いかに<肉>と<生きもの>を別モノと思っているか。
・不安定でもいいからとにかく自由でいたかった。
たとえ何が起ころうと、畑と田んぼさえあれば、自分らが生きていくために
食べるものだけは作れる
・子供たち一人ひとりが<回り道>や<失敗>を自ら試せる余裕の時間=「ゆとり」
ゆったりとした愛情あふれる本で読んでいて気持ちよかったのですが・・・。
本を読み終えて、村山氏の情報を調べていくと、
彼女なりにやはり変化が発生し、都内に仕事場を設けたりと
この本の後にいろいろな動きがあったことが分かる。
やはり人間は状況によって、大きく気持ちが変わる。
この著作の中で語られている想いは決して嘘だとは思わない。
そのときの「リアル」な感情だと。
ただその「リアル」も変わるものであることを忘れてはいけない。
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