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価値(知識、知恵、技術)を交換する経済 〜iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?〜 [2010年読書記録]


iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?

iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?

  • 作者: 林 信行
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2010/04/26
  • メディア: 単行本


読書完了日:2010/05/03

【きっかけ】
iPhoneとTwitter。アーリーアダプターだけでなく、世の中に大きく浸透してきたこの2つのツール。その背景にある思想、ITが今後の生活、働き方をどう変えていくのか?そのヒントになりそうな1冊。この本は明日5/5までは理想書店AppStoreで無償公開されています。
またfirstdecade.netでこの本の制作過程が公開されています。

【ポイントメモ】
・ワークシェアリングではなく、マイクロワーク化
 会社だけが仕事ではなくなる。
 (同じ組織で丸々働くのではなく、様々な組織でプロジェクト参画)
・最初にユーザー数を大幅に拡大して、インフラ化してしまう。
 その後に収益化を考える。
・Twitterは対話をしている感覚。脳から直接。
 (ブログだとタイムラグが30分、Twitterだと1分未満)
・生真面目すぎるITから、ゆるいITへ
 (きっちり効率化だけでないIT)
・走りながら考えるしかない。
 100%の計画なんて無理。
・既存の仕組みを改良するだけでは不十分。
 改善の仕組みそのものを改善する。
・各人が持っている価値(知恵、知識、技術)を交換する仕組み。
 地域通貨などとの相性も良い。自分の価値で手助けをしたら、
 地域で支えるポイント(通貨)をもらえる。

【気づき】
Twitter、自分の中ではすっかり定着。ゆるい感じながらも、非常に便利に使っています。直感的なメディアであり、Blogを書くのとは一味違いますね。何かを集積するのがBlogで、Twitterは瞬発性という感じがしています。

そういったメディアやツールが浸透してきたなかで、今後のライフスタイルがどうなるかを考えたとき、今までのように組織にどっぷり浸かるのではなく、本書内にあるような「マイクロワーク」、プロジェクトタイプのスタイルの比率がどんどん上がっていくと思う。その方が瞬発的な反応も可能。

ポイントメモにも書いた「価値(知識、知恵、技術)を交換する経済」。もちろん農業、工業、流通などをベースにする部分は残るとは思うが、それとは別に昔の交換経済のようなものが復活、いや新しい交換経済が生まれつつあるという点が興味深い。会社で働いて、お金をもらってという以外のエコシステムを作り上げることができる。「地域とつながる仕事」なんかも物々交換とは違う新しい交換経済を作ろうとしているのかなあと感じています。

ちなみにiPhoneで本書を読むのは全く苦になりませんでした。新書クラスはこれで十分な気がします。

2010年37冊目

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タグ:iPhone book Twitter
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