「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦 〜改革利権の利用 [2007年読書記録]
「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦
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規制緩和による我田引水のビジネスモデル改革インサイダーの裏側
過ぎたれば及ばざるがごとし
読書完了日:2007/05/02
あくまで個人的な主観ですが、オリックスって何の会社?という思いが、
プロ野球球団を買収した時からありました。
会長の宮内義彦氏のカリスマ的な経営でうまくやっているのかなあと。
もちろんその氏の実力もあるのだろうけど、
一つの側面として、政府の規制改革推進のリーダーとして
政府に食い込み、その「改革利権」を利用しての拡大を図ったというのがこの本の論旨。
そして、昨年話題になった村上ファンド問題との深い関連も明らかになっています。
ビジネスでは政府の規制も一制約要件として、
その制約の中で最大化を図るのか、あるいはその制約をはずしにかかるのか。
後者を選ぶ場合として、政府に働きかけたり、内部から変化を促すかが必要となる。
宮内氏は内部から(インサイダー)での変化を選んだ。
ただそれがあまりにも一企業の私利私欲のため過ぎた。
公共の視点や全体の利益と言うものの考慮は忘れてはいけない。
政治のことはとやかく言いたくないけど、
そういう動きを止められない政治にも問題があるんだろうな。
2007年51冊目
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