黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則 [2007年読書記録]
黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則
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後藤 哲也
朝日新聞社 (2005/02)
売り上げランキング: 14385
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おすすめ度の平均:
近いうちに一度行ってみたくなりましたホンモノの温泉の時代
すべての方にお勧めしたい〜素晴らしい一冊〜
読書完了日:2007/10/08
現在温泉地の中でも抜群の人気を誇る熊本 黒川温泉。
単なる一温泉宿の取組みだけではなし得なかった、地域としての一体感。
そのリーダーであった著者がまとめた町おこし、サービスの本質、仕事の進め方、
そして日本の良さをまとめた1冊。
著者が経営しているのは、「黒川温泉 新明館」と「黒川温泉 旅館 山みず木」。
著者が黒川温泉でこだわったのは「日本のふるさと」作り。
今の日本は風景を見る時、日本にいるのに日本にいない感じがするところがほとんど。
それは有名な観光地である京都や湯布院、軽井沢なども同様。
最初はどこも地域性を重視し成功したが、その後外部資本が入り、地域性が崩れてしまう。
著者は、地域としての特性にこだわり、雑木林、宿の外観、看板、露天風呂など、
黒川を「日本のふるさと」の原型として再現させることに成功した。
その仕事術に関しては、一ビジネスマンとしても大変参考になる。
・「もてなしの心」がなくなっている
・些細な変化に気付く事。ふだんから「勉強」を怠らずに物事をじーっと観察するのが
習慣になっていたから、人の流れの変化が分かった。
・物事がうまくいかない原因を場所や他人のせいにする人がいる。
「与えられた条件」は自分では変えられない。その変えられない条件の中で何かできることはないか、
打開策を必死に考える。
・まずはやってみせないと人は動かない。常に「実績」を見せて人を説得する。
・自分ではなく、お客さんの喜びをまず考えなければならない。
・現場の声を「お客さんの後ろ姿」で判断する。
・「原点」を自分で確かめるには、毎日、自分を振り返ることを繰り返すしかありません。
・リーダーは「我が身かわいさ」から抜けることが必要。そして、「良き例」を皆に示し続けないといけない。
・満足な状態が続くと、お客さんのありがたみが分からないようになってきてしまう。
⇒成功しているときほど危機感を持つ。
一度は黒川温泉を訪ねてみようと思います。
2007年84冊目
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