意識が変わる物語 心のカップを空にせよ! [2009年読書記録]
読書完了日:2009/01/04
やり手の弁護士が裁判所で心臓発作を起こし、弁護士をやめ、
インドの奥地で意識を変える体験をし、それを自分の後輩に伝える。
そんな小説形式の1冊。
昨年の年末、いろいろ行き詰まっている自分が本屋で見つけて気にかけていた1冊。
「心のカップを空にせよ!」というフレーズが、自分にぴたりと来ました。
本書内である一つの寓話が紹介されます。ちょっと長いですが、引用します。
この文章のなかにこの本のエッセンスが組み込まれているのです。
ただ下記の文章を読んだだけでは、「?」がつくだけでしょう。
あなたは青々と茂ったすばらしい庭園のまんなかに座っています。その庭園は、あなたが見たなかでいちばん美しい花であふれています。周囲はとても落ちついていて、静かです。その庭園の官能的なよろこびを味わってください。そして、その自然のオアシスを楽しむ世界じゅうの時間をもっていると感じるのです。あたりを見まわすと、そのふしぎな庭園の中央に、赤い六階建ての灯台がそびえたっているのが見えます。灯台のいちばん下にあるドアがあいて、突然、庭園の静寂がやぶられます。と、身長二メートル七十センチ、体重四百キロの日本の力士がよろよろとでてきて、庭園のまんなかまでのんびりと歩いてきます。
(一部略)「その力士はほとんど素っ裸で、ピンクのワイヤー・ケーブルで股間を隠しているのさ」
その力士は庭園を歩きまわりはじめ、何年もまえにだれかが残していった金色に輝くストップウォッチを見つけます。それを身につけると、彼は大音響とともに地面に倒れてしまうのです。力士は意識を失って、身じろぎもせずにその場にじっと横たわります。死んでしまったのかと思ったとき、力士は目をさまします。おそらく、近くで咲いている新鮮な黄色いばらの香りでめざめたのでしょう。元気になり、すばやく立ちあがった力士は、本能的に左を見ます。そして、眼にしたものに驚きます。庭園のいちばん端にある茂みごしに、無数のきらめくダイヤモンドでおおわれた、長いまがりくねった小道が見えます。なにかに指示されたかのように、力士はひとりでその小道をすすみます。小道は、永久に続くよろこびと永遠の至福へと彼を導くのです。(P62-P63)
キーワードは
庭園(自分の心)
灯台(目的)
力士(絶え間ない改善)
ピンクのワイヤー・ケーブル(規律正しく生きる)
ストップウォッチ(時間管理)
ばら(他者への無私の奉仕)
ダイヤモンドでおおわれた、長いまがりくねった小道(現在を受け入れる)
これらを実現するための心構え、テクニックが記されている。
ただこれらをまず受け入れるには、自分の「心のカップを空にしない」と。
今は自分のことであふれてしまっている状態。まずはそれがスタート。
そして、自分の思考、人生の質を向上させる時間を毎日持たないと。
時間がないことを言い訳にはできない。
自分の思考や人生を向上させる時間がないというのは、運転するのに忙しすぎてガソリンを入れる暇がないのと同じ
2009年1冊目
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