壁を越えるビジョンを持つ ~プロデュース能力~ [2009年読書記録]
読書完了日:2009/04/13
プロデュース。
音楽業界でのアーティストのプロデューサーなどいわゆる業界人で
よくつく肩書きである。
しかし、プロデュース能力というのは、
これから様々な人にも必要となってくる能力。
筆者のプロデュース能力とは、
一つのビジョンのもとに、
人々の力を借りて「新しい何か」を創りだし、
現状を変えること
合理的な問題解決。
問題を分析し、原因を特定し、その原因に対する対応をし、解決をはかる。
このようなロジカルに対応できる問題だけであれば、
プロデュース能力はいらない。
ただ現実は原因の特定が困難なことが多く、
(複雑に絡み合ったり、人の想いであったりと)
解決に至らないことも多い。
場合によっては、問題とも認識してもらえない。
そんなとき、あるビジョンを持ったリーダー(プロデューサー)が
そのビジョンを周囲に浸透させ、解決というアプローチではなく、
発展あるいは創造という形をとっていく。
プロデュースはそんな能力。
プロデュース思考には、
Vision/Strategy/Value/Story
Vision
背景にある個人的な事情 → 説得力
(1)ビジョンは何か(自分は何がやりたいのか)
(2)なぜ、そのビジョンなのか(なぜ、それがやりたいのか)
Strategy
(3)コアテーマは何か(突破口を開く鍵となるアイディアは何か)
(4)自分になにができるか(自分の果たす役割は何か)
(5)誰に何をやってもらうか(誰にどんな役割を担ってもらうか)
Value
(6)大義名分は何か(なぜ、このプロデュースが必要か)
(7)付加価値は何か(どのような波及効果が生まれるか)
が必要となる。
壁を越える思考、行動を周囲を巻き込んで起こす。
大変ですが、魅力的である。
2009年35冊目
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