人はあなたとつながりたいと思うときに動く 〜つなげる力〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/05/16
都内初の中学校の民間校長を務めた著者。
「ドテラ」と呼ばれた土曜日の寺子屋、民間塾と協力して実現した「夜スペ」。
批判もありましたが、自分は好意的に見ていました。
【ナナメの関係】
著者の考えの根本にあることの一つが、本のタイトルにある「つなげる力」。
生徒、地域住民、大学生、PTA、地域、民間塾。
普通であれば独立して動くこれらを「ナナメの関係」を重視し、つなげていく。
【情報編集力】
正解を求めてしまう。しかし、正解のない課題がほとんど。
それをイマジネーションをもとに試行錯誤しながら「納得解」を求める。
それがいま必要な情報編集力。
(これを鍛える場を著者は学校で設けていた訳です)
【リーダーシップ】
他人を動かす動機付けにおいて、不可欠なもの。
1:目に見える成果(実感を共有。立ち上げ時期が最も重要)
2:言葉遣い(具体的、「いい」ではなく具体的に)
3:リズムとテンポ(クイックスタート、クイックレスポンス/改善、走りながら考える)
4:お金の裏付け(お金の話を御法度にしない、コスト意識)
5:それぞれの動機付け(人はつながりたくて生きている)
特に最後の5に関する下の一文。納得です。
人は、あなたとつながりたいと思うときに動き、
そう思わないときには本気で動かない
【著者のサイト】
藤原和博の[よのなかnet]
2009年51冊目
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