「お金をもらわない仕事」と「お金をもらう仕事」 ~本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本~ [2009年読書記録]
読書完了日:2009/08/12
著者はブック・コーディネーターとして、様々な「本」関係の
プロジェクトやユニット活動を行っている。
ダブルA面的な本。「本の未来」と「仕事の未来」。
「仕事」と「本」、そして「未来」。
この本自体の存在は以前から知っていたが、手に取るまでに至っていなかった。
しかし、7月の「未来の仕事」、8月の「自分の本をつくる方法」という
2つの自由大学を受けていることもあり、
非常につながりの強いこの本を手に取ったわけである。
なんと著者のレーベルである「numabooks」も自由大学のある
「世田谷ものつくり学校」にオフィスがある模様。
今度探してみよう。
「本の未来」
様々な本を使ったプロジェクトが紹介されている。
本と言うある意味内省的なものを使って、様々なコミュニケーションを
生み出しているように思えた。
本ではある意味タブー的なこと(書き込みするなど)を使って、
新しい価値を生み出している。
「仕事の未来」
「お金をもらわない仕事」と「お金をもらう仕事」をそれぞれやる。
その「お金をもらう仕事」の中にも
自分のやりたいことに近くて「お金をもらえてしまう仕事」、と
自分のやりたいことと関係のない、「お金をもらうための仕事」
があると。
お金をもらわない仕事。
お金をもらうことを考えだすと、どうしても「お客様」という考えが出てきて、
自分のやりたいことからずれてきてしまう。
それがいけないというわけではなく、そのずれに気づくこと、
そして自分を見失わないために、「お金をもらわない仕事」を持ち続ける。
新しい視点を手に入れた気がします。
2009年90冊目