生きてやる覚悟 〜ウーマンアローン〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/10/18
「楽園のしっぽ」で紹介されていた廣川 まさきさんの本。
女性一人で、カナダとアラスカの国境を流れるユーコン川を
カヌーで下ったときのことをまとめたノンフィクション。
フランク安田という日本人がアラスカに作ったビーバー村。
この村を訪れ、彼に会う(墓参り)することを目的に彼女は
自然の中に飛び込んでいく。
決して無茶ばかりをしているわけでもなく、
計画をしっかり立てての旅なのだが、
凹み、なかなか川に出られないときもある。
自然の中で感じる無力感は想像以上のものだろう。
その中で彼女感じた「生きる」ことに対する覚悟。
死んでもいいという覚悟でなんでもやってきた。
だが、そんな無責任な覚悟は、きっと覚悟ではない。
生きてやる。生きてやる覚悟。それがよくわかった。
死ぬ覚悟も、生きる覚悟も不十分になりがちな自分、そして今の日本。
大きな示唆をくれている気がします。
フランク安田という人にも興味が出てきました。
今度は彼に関する本を読んでみようと思います。
2009年113冊目