仮想人物を具体的に設定する ~【再読】コンセプトライフ~ [2009年読書記録]
読書完了日:2009/11/11
以前読んでいますが、再読です。
社内の改善的なことを、今少し行っている。
その中で、検討ポイントを見つけるために、
仮想の人物を設定して、ストーリー構築をしようとしている。
その中で思い出したのが、この1冊。
自分がターゲットとする人物。
これをどう具体化できるか?
著者の文章を読んでいて感じるのは、その言葉から、
具体的な「絵」がイメージできるということ。
決して小難しい言葉を使うのではなく、
日常の中での雰囲気をしっかり切り取り、
その人をあらわしている。
その日常に+α(求めているポイント)を入れることで、
相手に「絵」を想起させる。
そんなプランニングをしていきたい。
2009年125冊目
時間術を極めていくと 〜TIME×YEN 時間術〜 [2009年読書記録]
TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則
- 作者: 長野慶太
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2009/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読書完了日:2009/11/09
生きるとは、死に向って時間の貯蓄を取り崩していくこと
最初からがつんと強烈なメッセージ。
人生は一度しかない。その死を意識しての時間術。
読み始めたとき、
こういう感じのビジネス書は受け付けなくなっている自分に気づく。
ガツガツしていて、人間性が希薄な感じがした。
やめようかと思ったが、TIPSだけは参考になるかと思って、読み続けた。
もちろん時間術は参考になった。
しかし、ポイントはそこではなかった。
時間術を極めている著者が感じる極めた後に感じること。
・効率化の中で、モチベーションというものを疎外していく
・極めれば極めるほど、自分がぎすぎすした人間になっていく
・短期的な視野ばかりで判断するようになっていく
つまり、人間性の欠如、生活の中での彩りの欠如という
落とし穴が待っている。時間術は諸刃の剣なのである。
だから時間術は生き方であると著者は説く。
上記の落とし穴をさけつつ、中長期的な視点で
人生(=時間)を有意義に使う。
思いがけず、熱い1冊でした。
2009年124冊目
住居が家族にもたらすもの 〜「新しい郊外」の家〜 [2009年読書記録]
「新しい郊外」の家 (RELAX REAL ESTATE LIBRARY)
- 作者: 馬場正尊
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2009/01/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読書完了日:2009/11/08
東京R不動産のディレクターの方が著者。
都心の住居とは別に、郊外にも家を建て、2拠点居住の生活をする。
この本やこちらの本でも紹介されていた話だが、
実際に苦労の末、房総(一宮)にリアルに郊外の家を建ててしまった著者。
そこに至る経緯をかなりプライベートな面も含めて書かれています。
ただそのプライベートな出来事がこの房総の家を生んでいるのです。
家族関係は、常に各々が特殊だ。
それを包む住居のプランも決して一般解はない。
それにも関わらず、今提供される住宅はあまりテンプレート化しすぎている。
住居プランが自分の生活に合わなくなってくると感じる違和感。
これは現在の自分の賃貸マンションでも感じていること。
それを考えると別の賃貸マンションに引っ越したり、既製品の家を
購入することにはものすごい怖さがある。
自分たちなりのプランで住居を作るなり、
2拠点生活をし、常に生活の中に「変化」を与えていくのか。
自分らにはそれが合っているような気がする。
もちろんコストの問題はあり、現実解を見つけながらの
動きにはなると思うのだけど。
(その際にはこの本に書かれていることは参考になりますね)
ちなみに、著者の房総の住まいは、房総一宮。
自由大学界隈でもよく話の上がっています。
一度訪れてどんなところなのか見てみたい。
この本の著者と編集者の対談も参考になります。
「新しい郊外」の家-出版記念対談(1) - 房総R不動産
2009年123冊目
誰でもどこでもメディア 〜新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/11/07
「誰でもどこでもメディア環境」
この本で言い表されていることを一言でまとめるとこうなります。
日本で今のところいう「出版」というのは、
「取次制度依拠業界」にしか過ぎない。
しかし現在は様々なツール類(ブログとか)がコモディティ化して、
誰でもどこでもメディアが持てる状況に。
(内容はまずいったん置いておくとして)
ツール類へのアクセスが難しく、そのツールが使えることで
「プロ」になることができた時代は終わっている。
その結果なのか、新聞の不調や雑誌の休刊も目立ちますしね。
これはいろんな業界で言えることですね。
ある意味この個人ブログも一種のメディアなわけです。
どこまでの価値を持ち、影響力があるのかは分からない。
ただ個人としてメディアを持ち、発信し続けることは必要だと思っている。
(自分の記録としての位置付けももちろんありますが)
ブランド・ブログ・マーケティングの鍵を握るのは「個人的なこと」であること。
「個の声を届かせる」ことが必要になってくるわけだ。
一般的なことを書いてもそこに価値はない。
自分の「個」を出せるメディアにしていくことが必要になるわけです。
2009年122冊目
トリプルボトムライン ~ソーシャルビジネス入門 「社会起業で稼ぐ」新しい働き方のルール~ [2009年読書記録]
ソーシャルビジネス入門 「社会起業で稼ぐ」新しい働き方のルール (The Social Venture Network Series)
- 作者: ベン・コーエン
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読書完了日:2009/11/06
利益追求だけを会社維持のためのボトムラインとするのではなく、
「ヒト/地球/利益」というトリプルボトムラインを意識したビジネス。
日本で社会起業というとどうしてもボランティア的な要素が強くなってしまう。
そうではなく、あくまで利益追求しながらも、
それ以外の求める価値観の実現についても同様にボトムラインとしていく。
訳本のせいか、少々読みづらいのが難点。
2009年121冊目
生活のことも考えながら旅する 〜国井律子のハーレー日本一周 20代最後のひとり旅〜 [2009年読書記録]
読書完了日:2009/11/01
自分はバイクは乗らない。
学生のときに自宅近辺で原付に少し乗ったくらい。
便利さより怖さが先立ってしまう。
そんな自分がこの本を読むとバイクでのゆっくりとした旅も
悪くないかなと思ってしまう。
日本国内では、車よりバイクでの方が一人旅に向いているのでは。
無鉄砲な一人旅ではなく、「20代最後」とあるように、
途中自宅に戻るなどしながらの「生活」があっての旅。
「旅」も重要だが、「生活」も重要。
そういう生活を意識する旅もいいと思う。
本の中で紹介されている礼文島の「桃岩荘ユースホステル」。
踊りまくり歌いまくる昔ながらのユースホステルらしい。
昔はユースホステルはそんな感じだったんですね・・・。
熱狂的なファンとかがいるんですね。
自分には無理です。
知らない世界がまだまだありそうです。
2009年120冊目