仕事漂流 ― 就職氷河期世代の「働き方」 [2010年読書記録]
読書完了日:2010/12/18
たしかこの記事で見つけた1冊。
同世代から下の世代の人たちが、会社をやめ、転職、そしてその後の心境に迫っています。
一応自分も就職氷河期の1999年に就職した一人。
当時ちょっと変な就職スクールみたいなところに顔を出してしまって、
「就職活動」ということに妙にテンションが高くなってしまっていたことを思い出します。
結局その団体のやばさに気づいて、抜けましたが・・・。
(今思うとひどかったな、あれは。あの時の仲間たちは大丈夫なんだろうか?)
そのせいもあったのか、当時のITバブルのせいなのか、
SEという職を求めての就職活動はそんなに苦労しなかったのが実態。
ただそこに仕事で得られるもの、与える物、働き方に対する信念はなかった。
正直、その時期が来たから就職しただけ。
就職当初はがむしゃらに働くのが楽しかったように思う。
そんな状況の中でふと、今の仕事、働き方のおかしさというか、
自分にとっての違和感に気づいてしまった。
この本に出てくる人たちは、その違和感から実際に行動に移した人たちの話。
各人が求めているものは違う。でも、何かを感じて動いたのである。
自分に置き換えると、
ひとつの会社に骨をうずめるなんて考え方は持つ気はない。
所属はどうあれ、自分が求めるところに、徐々にシフトさせていく。
静かにゆっくりとね。そんなことを思いながら、読んでいました。
2010年69冊目
みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの? [2010年読書記録]
読書完了日:2010/12/05
だいぶ前に読み終えていたのですが、記録出来ていなかった1冊。
奈良で毎年年始に行われている「「自分の仕事」を考える3日間」というイベントの第2回から生まれた1冊。
このイベント、いったん2011年の第3回で、最終回のようですね。
インタビューに出てくる方は、
三島邦弘(出版人/ミシマ社代表)
「こんなもんで」と思ったら、「こんなもん」でもいられないと思います。
馬場正尊(建築家/Open A 代表)
無駄に走ることを厭わない
土屋春代(フェアトレード団体 ネパリ・バザーロ代表)
ともに生きてゆく方法を探して
向谷地 生良(ソーシャルワーカー/浦河べてるの家理事)
生きるエネルギーを仕事からもらわない
隅岡樹里(CAFE MILLETオーナー)
じぶんの色や形をみつける
江 弘毅(編集者/編集集団140B総監督)
人格的な接触が大切だと思うんです。
松木 正(ファシリテーター/マザーアース・エデュケーション代表)
誰かとともにちゃんと「いる」ことで、自己肯定感もあがると思う
枝國栄一(料理人/くずし割烹 枝魯枝魯店主)
生きることは、死なないようにすることです。
あと、前書きで「地域とつながる仕事」でもお世話になっている友廣君
読んでいると、心が揺さぶられます。
内面で発生している感情は、インタビューイーへの感嘆だったり、
自分への怒りだったり、共感だったりと様々。
本当、読んでいると揺さぶられます。それは疑いようない事実。
この本に出てくる人と同じように生きる必要はない。
ただそこに「何か」ある。
自分を偽ることなく、働いて生きる。
そのヒントになったのが馬場さんのインタビューにある
「過剰適応」のくだり。あ、俺もこの要素強いなと。
馬場さんもそれを認めている。それも含めて自分なんだよね。
その上で、
期待されたり必要とされている状況には、可能なかぎりコミットしていいじゃないかな。
あ、まさしくこれだなと思った。自分の性分。
別にやり過ぎても、無駄になってもいいじゃないか。
オススメの1冊です。年末年始にゆっくりどうぞ!
【参考リンク】第1回のイベントの本の読書記録
ロジカルシンキングの前に 〜自分の仕事を考える3日間〜
2010年68冊目
MacPeople 2011/01月号 [2010年読書記録]
Mac People (マックピープル) 2011年 01月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/29
- メディア: 雑誌
読書完了日:2010/12/12
【きっかけ】
R+さんから献本いただきました。
やはりMacBook Airは魅力的ですね。
ノマドワークをするようになると、絶対に欲しくなりそう。
有料Webサービスの特集、改めてゆっくりこういうのを眺めるのもいいですね。
自分は有料で利用しているのは、現時点ではFlickrのみ。
掲載されているEvernote、SugarSync共に使っていますが、
今の使い方では無料版で十分かな。
2010年67冊目
ダウンじゃなくて、シフトに向かう 〜"減速して生きる―ダウンシフターズ〜 [2010年読書記録]
読書完了日:2010/11/??
【きっかけ】
だいぶ前に読み終えていたのですが、ブログにどう書くべきか?
これってまとめる本じゃないような気がしていて、放置気味だったのですが。
再度手に取って、自分なりの考え方をまとめてみようかと。
【ポイントメモ】
・拡大や成長がなくたって、充分に幸せに暮らしていける
・「頑張りすぎない」「働きすぎない」社会
・モノを買う→が、使う時間も場所もない→楽しめない→他のものが欲しくなる。
この繰り返し。
・「しかたない」を卒業する
・経済成熟・縮小に沿った考え方にシフトしていく
・お金が循環して、みんな程々に利益がある
・システムから降りる
さて、この本。どう扱うか。
著者の言いたいことはわかります。
でもなんか安易に紹介できない気がしていた。別に著者が悪いわけではない。
著者の考えのもとに、人生をダウンシフトさせるのも悪く無いと思う。
ただ「ダウン」という言葉がどうにもしっくりきていなかった。
この言葉がどう伝わるか?そこがクリアにならなかった。
自分としては「ダウン」じゃない。
たしかに今の経済システムからすると
ダウンなのかもしれないんだけど、自分は「シフト」したい。
「あり方」を「変える」。
システムからゆっくり降りていくかもしれない。
あるいは今のシステムにも片足を置きながら、行動を変えるかもしれない。
(可能性は低いけど、)ドラスティックに変えるかもしれない。
ただそこのベースにあるのは、自分の「あり方」。
その具体的な内容は書かないけど、そこを今シフト中なんです。
ただまだグチャッとしていて、人に話せる感じではない。
静かに進行させていきます。
考えをひとつ、進ませてくれた本ではあります。
私の感想よりまず読んでみることをオススメします。
【参考】著者のブログ:たまにはTSUKIでも眺めましょ
2010年66冊目