男性への嘲笑? [2004年読書記録]
読書完了日:2004/11/01
妻に読んでみたらということで渡されて読んだ林真理子の小説。
バツイチ男の火遊び、浮気から発端する崩壊(?)の様子を
男の内面、気持ちのゆれ、身勝手さをあざ笑うかのように書かれています。
あくまで男性主人公の視点で書かれているのですが、
そこには男性に対する嘲笑的なものが感じられました。
ぐっと読み手をひきつける文章力はさすがですが、男性としては
厳しい内容でした。
2004年48冊目
齋藤 孝氏の入門書 [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/31
続々と書籍を提供してきている齋藤 孝氏の
常に訴えているコンセプトが、「セリフ」という形で
まとめられたこの本を読んでみました。
あいかわらず読ませるほうに勢いを与える文章で、
しかも平易に書かれており、さっと読みこなせてしまう量です。
内容といえば、個別のトピックに特化した本ではないため、
広い範囲に及んでいますが、ビジネスパーソンが今後進むべき
方向性、行動指針が随所に提示されています。
やはり著者がいつも言っている所の
【口に出せ】、【段取力」といったところは強調されています。
齋藤 孝の入門本としては最適なのではないでしょうか。
2004年47冊目
ファシリテーションスキルを磨く [2004年読書記録]
実務入門 会議、ミーティングが驚くほどうまくいくファシリテーションの教科書 (実務入門)
- 作者: 名倉 広明
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: 単行本
読書完了日:2004/10/26
会議を単なる報告や指示の場ではなく、全員に参画の
意識を持たせて、自律的な意思決定の場に変えていく
一つの手法(考え方)として、「ファシリテーション」というものが
注目を集めています。
本屋に行くと、「ファシリテーション」に関する本も
増えてきています。
そんな中、自分も会議をセッティングすることも多いので、
勉強も含めて読んでみました。
注目すべきだと思ったのは、「ファシリテーター」の存在。
意見にも立場にも中立で、会議の触媒として、
動機付け、協働、自律を促す役割の人のことを言う。
普通の司会、議事進行とは違う側面が濃い。
あとは、参加者の内面、感情に注目しているのも
見逃せない一面でしょう。
基本的なスキルをケースも交えながら
解説しており、入門書としてはいいのでは。
ただし、一度でもこの系統の本を読んでいる人には不要かも。
「教科書」と謳っているぐらいですからね。
2004年46冊目
ゆでがえる現象からの脱却 [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/24
AFLACの創始者が書いた仕事で大切にすべきことを
説いた本。語り口調なので、短い時間で集中して
読むことが可能です。
あとがきに書かれていた今の日本の「ゆでがえる現象」からの
脱却を目指して、「自律」へ向かうためにどうすべきかということを、
著者の体験を元にして、心構え、方法論、自分への投資など
個人の様々な分野に言及しています。
非常にパワーを感じる本で、夫婦2人とも読んだのですが、
2人ともいい影響を受けています。
いろいろイヤな気分になったときや、仕事の停滞期に
また読んでみたいなと思わせる一冊。
2004年45冊目
自分を記録し続けること [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/20
日記を書くことで、自分の管理能力が格段に上がっていくことを
説いているこの本を読んでみました。
自分は日記としては書いてませんが、このBlogやChangeLog形式で
様々なことを記録しています。
著者が訴えている日記は、客観的に自分の行動を書くだけで、感想を
書く必要はないと。自分を丁寧に観察し、記録するだけ。
日記での内省はしないで、プラスの言葉で書けと。
もう一つ訴えているのは、自分の日記を振り返って読むこと。
日記の読者は、未来の自分自身。
日記を読むことが、自分の成功パターンを知る最高のツールであると。
自分もBlogやChangeLog、手帳をよく振り返っています。
そのときのことが頭に浮かんできて、結構面白いんですよね。
ChangeLogの方に、日記的な内容も追加しようと思ってます。
2004年44冊目
昔のSE論理の押し付け? [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/18
最近SEの仕事スタイルや実態を記したり、業界暴露的な書籍が増えてきています。
自分もIT系企業でSEやコンサルタントをやっているので
ちらちら目が行っていたのですが、なんかいやな感じがしてこの系統の本は
読んでいませんでした。(なんか内輪ネタ的な要素が強いのが多いんですよね)
まあ一冊くらいは読んでみるかということで、読んでみたのがこの本。
まずSEの3つの側面に重点を置いて、説明しています。
(1)サラリーマンとしてのSE
(2)職人としてのSE
(3)芸術家としてのSE
個別の論点では確かにねというところもあるのですが、
なんだか論調が昔の日本型サラリーマンの体育会系的香りが
強くて、納得という感じにならない。
自分がやってきたことの押し付けに感じられてしまう。
体育会系的側面が大事なのも否定はしないけど、今の時代、そして
新しい時代のSE像を提示して欲しかった。
筆者の「昔は良かった」、「自分はこうやった」という自慢としか
読み取れない。
SE側の論理しかないのも今の時代にはどうかな?と思う。
システムを使う側、ユーザー、ひいては顧客への視点というものが
すっぽりと抜け落ちていると思う。
どこを向いて仕事をすべきなのか?考えなくても分かるとは思うのだが。
2004年43冊目
キャリアへの新たな視点 [2004年読書記録]
キャリアショック―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?
- 作者: 高橋 俊介
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
読書完了日:2004/10/14
出版は2000年と少々古い本なのですが、なかなか新鮮な視点を提供してくれる良書。
自分のキャリアの捉え方に新たな視点を与えてくるような気がします。
筆者の言う「キャリアショック」とはリストラ等で雇用が失われるという問題ではなく、
今までのキャリアが陳腐化し、意味がなくなることを指している。
そういう新しい状況の中で、どうやってキャリアを築いてくべきかを謳っている。
キャリアをスキル面から考えるのではなく、自分の動機にあったキャリア/ジョブを
する方がよいというのは他の本とも共通することだが、この本の特徴は
「キャリアは計画的に築くべきものではない」と訴えているところ。
今の世の中は動きも早く、計画的に行ったとしても、その計画が成就したときには
世の中の趨勢から外れ、意味のない成功になってしまう。
それならば、完全な計画を作成するのではなく、短期でのアクションプランを
計画するにとどめ、後は偶然を必然化させるために、自分で働きかけていくことが
重要としている。
この部分が非常に新鮮であった。
最近のビジネス本は計画ありきのものが多いだけに、違う視点を
与えてもらった気がします。自分としては計画派だけど、この視点も持って短期の
行動に反映させていきたいと思う。
2004年42冊目
中小企業でのCRM実践 ~メルマガ~ [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/14
メルマガ専門コンサルタント:平野氏の最新作。
基本的な営業スタイルをベースに、メルマガ、HPを
利用しての中小企業、個人起業家向けの営業方法を
伝授しています。
具体的に、自分の実際のメルマガをサンプルにしながら、
実践的に解説したり、利用できる各種サービスを
紹介したりと、概念的な話より具体的な方法論に
ついての記述が多く、発行者や発行に向けて活動している人には
良書ではないでしょうか?
ここで示されているものは、結局今巷で「CRM」と呼ばれているものの
実践なんですよね。
自分も含めて、「CRM」というと何らかのシステムを導入する方に
傾きがちですが、その前に顧客との関係をより良い方向に
導いていく。やはりこれが重要なんですよね。
CRMはシステムありきではない。
最近は仕事でこの辺も関係してきているので注意しないと。
2004年41冊目
個人のタレント化 [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/09
やっと今年40冊目の読破です。どうにか年間50冊はいけそうな感じ。
とりあえず週に1冊は本を読めている感じです。
たつをの ChangeLogさんの2004-09-10で見かけて、
気になっていた本を読んでみました。
人材系のコンサルタントをやっている筆者が、これからの時代の
ビジネスパーソン像を、「稼ぐ人」、「安い人」、「余る人」の3つに分類し、
勝ち組である「稼ぐ人」になる方法論を説いています。
人目を引きやすくするために、「稼ぐ人」という金銭面での成功を
訴えている感じがしますが、内容は金銭面でのアプローチは少なく、
個人の「タレント」としての価値の増大に注力を置くべきと訴えています。
(結果として、お金もついてくるというスタンス)
稼ぐ人の五つの特徴、稼ぐ人になるための七つの才を中心に解説されています。
内容的には、目新しいものはなかったように思うが、
こういった考えをビジネスパーソンではなく、子供の頃から教育で
養っていくこと。そのためには、今の「お父さん」達の協力が
不可欠という教育面でのアプローチはなるほどと思えました。
2004年40冊目
日経新聞の読み方 [2004年読書記録]
読書完了日:2004/10/03
メールマガジン「経営戦略考」から抽出された内容を一冊の本にまとめたもの。
日々の日経新聞(日経産業、日経流通も含む)から記事を取り上げ、
記事の背後にある背景、今後の展開、一般的な法則の抽出などを
行っているメルマガの総集編という感じです。
この本は経営コンサル的な本でもあるが、それ以上に新聞を
はじめとする各種ビジネスに関する文章を読み解く力を
学ぶことができます。
例えば、新聞を読む際に、その記事から
(1)一般法則を抽出する
(2)その法則から発想を発展させる
など、読むだけで終わらない考え方を提示しています。
ロジックの解明→ロジックの発展→ロジックの応用(自分に置き換え)と
いったことも勧めています。
あとは、Newsになっている理由を考えてみることも重要。
2004年39冊目