キャリアへの新たな視点 [2004年読書記録]
キャリアショック―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?
- 作者: 高橋 俊介
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
読書完了日:2004/10/14
出版は2000年と少々古い本なのですが、なかなか新鮮な視点を提供してくれる良書。
自分のキャリアの捉え方に新たな視点を与えてくるような気がします。
筆者の言う「キャリアショック」とはリストラ等で雇用が失われるという問題ではなく、
今までのキャリアが陳腐化し、意味がなくなることを指している。
そういう新しい状況の中で、どうやってキャリアを築いてくべきかを謳っている。
キャリアをスキル面から考えるのではなく、自分の動機にあったキャリア/ジョブを
する方がよいというのは他の本とも共通することだが、この本の特徴は
「キャリアは計画的に築くべきものではない」と訴えているところ。
今の世の中は動きも早く、計画的に行ったとしても、その計画が成就したときには
世の中の趨勢から外れ、意味のない成功になってしまう。
それならば、完全な計画を作成するのではなく、短期でのアクションプランを
計画するにとどめ、後は偶然を必然化させるために、自分で働きかけていくことが
重要としている。
この部分が非常に新鮮であった。
最近のビジネス本は計画ありきのものが多いだけに、違う視点を
与えてもらった気がします。自分としては計画派だけど、この視点も持って短期の
行動に反映させていきたいと思う。
2004年42冊目
その他気になったキーワードしては、
・成功のキャリア⇔幸福のキャリア
・プロフェッショナル(What)とスペシャリスト(How/Do)の違い
・異質経験を生かす
・人材が資産ではなく、人が出す知恵が資産
・知恵の投資家としての人材→報酬は知恵に対する配当
自分がすすべき道が、プロフェッショナルなのか、スペシャリストなのか?
この違いは大きいですね・・・。
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2004-10-16 21:48
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