21世紀の国富論 〜株価至上主義への警告〜 [2007年読書記録]
原 丈人
平凡社 (2007/06/21)
売り上げランキング: 447
平凡社 (2007/06/21)
売り上げランキング: 447
おすすめ度の平均:
勇気と希望ベンチャーキャピタリストは必見
日本に本当に必要なこと
読書完了日:2007/09/30
アメリカ流の経営、株価至上主義への警告。
そして、企業経営、社会の今後の道標を説いた1冊。
特に株価至上主義、ストックオプションの危険性をかなりのページを割いて、警告しています。
株主、CEO、社外取締役が一体となって、
強引なリストラ(株価下落)、IR、株価回復の流れで利益を得ていく構図を
はっきりと示しています。
3者だけは一時の利益を享受し、Exitしてしまう。
従業員、地域社会、そして社会的存在である「企業」自体も無視。
企業は本来は社会にとって意味のあるモノ、サービス等を提供し、
その結果を人々、地域社会に貢献するもの。
しかし現在のもの言う株主は「株価」をあげることに専念させてしまっている。
これでは社会の成長は「?」がつかざるを得ない。
本当の意味でのもの言う株主を育てるために「5年以上の長期保有」を前提するような
マーケットの創設なども謳われています。
2007年80冊目
【楽天で購入】21世紀の国富論
【Amazonで購入】21世紀の国富論