時間術を極めていくと 〜TIME×YEN 時間術〜 [2009年読書記録]
TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則
- 作者: 長野慶太
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2009/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読書完了日:2009/11/09
生きるとは、死に向って時間の貯蓄を取り崩していくこと
最初からがつんと強烈なメッセージ。
人生は一度しかない。その死を意識しての時間術。
読み始めたとき、
こういう感じのビジネス書は受け付けなくなっている自分に気づく。
ガツガツしていて、人間性が希薄な感じがした。
やめようかと思ったが、TIPSだけは参考になるかと思って、読み続けた。
もちろん時間術は参考になった。
しかし、ポイントはそこではなかった。
時間術を極めている著者が感じる極めた後に感じること。
・効率化の中で、モチベーションというものを疎外していく
・極めれば極めるほど、自分がぎすぎすした人間になっていく
・短期的な視野ばかりで判断するようになっていく
つまり、人間性の欠如、生活の中での彩りの欠如という
落とし穴が待っている。時間術は諸刃の剣なのである。
だから時間術は生き方であると著者は説く。
上記の落とし穴をさけつつ、中長期的な視点で
人生(=時間)を有意義に使う。
思いがけず、熱い1冊でした。
2009年124冊目